タグ:四国歩き遍路 ( 7 ) タグの人気記事

秋空の下(四国歩き遍路小終結)

b0194880_1512265.jpg

日和佐浦市の大浜海岸(かんたんに言うと、四国の右下あたり)



b0194880_15115223.jpg

1枚目の写真の、白いホテルが建っている崖の上に祀られている波切(なみきり)不動明王。荒波を切って、海を行く船を海難から救ってくれるそうだ。
昔の人の世界観は、とても豊だったんだな、と思う。
今の世情が、どこか空虚で根っこがないのは、こういった世界観を切り捨ててしまっているからだろう。



b0194880_15113793.jpg

たまたま出会った日和佐祭り



b0194880_16131252.jpg


出羽島ゲストハウスの西さんが、”ラーメンと漬け物が美味い”と薦めてくれた店がある。牟岐港に着いて、さっそく寄ってみる事にした。
「石川うどん」
白地に黒い筆文字で書かれた大きな看板が、木造二階建ての一階のひさしの上に掲げられている。
店の宣伝らしきものは、その簡素な看板だけだ。いっさいの装飾もなく品書きすらない。その質素な佇まいが、かえって港町の風情をそそった。
引き戸を開けると店の中は、午後のやわらかい陽に包まれていた。奥の台所から、かっぽう着を着た鬼瓦の様な顔立ちをしたおばちゃんがでて来た。髪はモジャモジャとしたパーマがかかっている。
「まあ、お遍路さんかい。歩きで、まわっとるの?」「ええ。」
奥の席にいた柔和な感じの、ほっそりとしたお爺さんに向かって「お遍路さんやて!」とおばちゃんが話しかけた。「ほう。」と感心した様にお爺さんが答えた。「えらいね〜。」とおばちゃんが言った。西さんの事を話すと「元気だったかい?ゲストハウスはうまくいってるのかい?」と聞かれた。
元気なことや、明日やあさっても泊まり客が来る事を話すと、とても嬉しそうに「そうなのかい。」と言って微笑んだ。
ラーメンはとてもおいしかった。地元の新鮮な魚介を使っているスープは、あっさりしているが、コクがある。漬け物を食べると、深い旨味が口の中にひろがった。ぬか漬けだろう。チェーン店などで出される漬け物の薄っぺらな味とは、まったく異なる味わいだ。
ラーメンをすすっていると、少し離れた席に座っていた日に焼けた漁師らしきおじさんが、突然「知っとるか?お大師さんは偉いんやで。」と声をかけてきた。「あの時代にひとりで、お経をとりに中国に渡って、それから人のために鎌ひとつで遍路道を切り開きなさったんや。」「へー、スゴいですね。」
「あのなあ、人間は正直に生きなアカンで。なんか盗んだろうとか、おもとったら、同じ心根の悪い人間が寄ってきよる。正直に生きとったら、ええ人間と出会うんや。ほら、河原の石でも大きい石は大きい石、中くらいの石は中くらいの石、ちっちゃい石はちっちゃい石であつまっとるやろ。人も同じ種類の人間どうし集まることになっとるんよ。だから、いつもこころは秋晴れやないといかんよ。」奥に居たお爺さんも“その通り”という様に少し微笑んでいる。「まあ、まあ、なに柄にもなく説教しとるん。」おばちゃんがおじさんの席に水をもって来た。「説教ちゃうで。自分が経験した事をいっとるんよ。」
「もの盗んだろうとは思いませんけど、いつも秋晴れいうのは難しいです。」と言うと
「そりゃ、人間やから曇ったり晴れたりする日もあるやろけどな。ところで、あんた結婚はしとるん?」「いいえ。」
「美人を選んだら、アカンで。ヴィトンこうてくれ、シャネルこうてくれ言うて、大変やからな。」「そうですね。美人は我慢しませんもんね。」「ちやほやされてきてるから、我慢でけへんのや。うちの奴みたいに、カボチャみたいな顔しとるのがちょうどええ。よお世話して、つくしてくれるで。あのなあ、たいがい眼えだけで見て判断したことは、まちごうとる。心の眼で見なアカン。心眼ちゅうやつやな。」
しばらくして食事を終え、おばちゃんに、とてもおいしかった事をつげて、店の戸を開けた。お爺さんとおばちゃんが「気いつけて。」と笑顔であいさつしてくれた。おじさんに「それじゃあ。」とあいさつすると、「うん」という感じにうなずいて見送ってくれた。
 
遍路をしてる時は、足が、ひどく痛かったり、疲れていたり、のどが乾いたり、いろいろな事あるが、それでも、ひたすら歩き続ける。よっぽどでないかぎり雨が降ろうが、風が吹こうがひたすら前に進むしかない。そうして歩いていると、いかにふだん不平不満をもらしているかに気づかされる。不平などもらしてないと思っていたが、例えるなら、「雨が降って来た。」という一言のなかにも”こんなときに”とか“うっとおしいな”などの思いが裏にあったりする。
遍路道をひたすら歩いているうちに子供の頃の様な邪心のない気持ちになっている事に気づく。不平不満にとらわれていた気持ちが解放され四国の自然が体に入って来る。
八十八カ所すべてまわったら、人が変わるかもしれないな、と思った。
今回まわったのは、距離にすると150キロあまり、全行程1116キロの7分の1程度だ。当然、そういった境地に至るには修行が足りない。
帰宅して二三日もすると、不平不満を含んだ言葉がポツリポツリと口をついて出てくる。ただ、以前と違うのはそれを意識している事だ。
「あっ!また不平不満だ。」と思う。
そして、あのおじさんの言葉を思い出す。
「いつも、こころは秋晴れやないといかんよ。」

[PR]
by tortoiseth | 2011-11-10 16:57 | | Comments(2)

島情緒(四国歩き遍路番外編)

b0194880_142298.jpg


b0194880_1422154.jpg


b0194880_141583.jpg

心地よい波音と風がはいってくる出羽島ゲストハウス



b0194880_1414871.jpg

部屋のところどころの小物や内装が洒落ている



b0194880_1412398.jpg


b0194880_141113.jpg


b0194880_1413675.jpg


b0194880_14343636.jpg


「車が一台も走っていない島です。お遍路さん、食事接待、一泊二食二千円。出羽島ゲストハウス。」
一番札所でもらった紙にそう記されていた。
ちょっと、足を延ばして島の風情に浸りにいこうと思った。
出羽島は、四国の東南部にある牟岐(むぎ)港から、沖合4キロ程の所にある小さな島だ。住人のほとんどが漁師さんとその家族である。1時間もあれば、歩いて1周できてしまう。13:30発の連絡船に乗って15分程で島に着いた。快晴である。波の照り返しが眩しい。ゲストハウスまでの道を連絡船の船員に聞いた。日焼けした、素朴な感じのいかにも島育ちといった感じの青年だ。船の発着場は、せまい入り口から島に入り込んだ湾の中にあり、他にも、たくさんの漁船が停泊している。湾に沿ってしばらく歩いていると、さっきの青年が自転車で後ろから、追いついて来た。「さっきは、どうも」とあいさつすると、「あそこですから」とゆるやかな坂の上を指差した。そして、自転車を立ちこぎして、坂の上まで登りきると、青空の下の、白壁の家の横に立ち「ここでーす!」と遠くから大きなジェスチャーで教えてくれた。「ありがとう!」と返事を返した。
坂を登ると、白い犬が待っていた。シャンティーである。(シャンティーとはヒンズー語で”平和”を意味する。)さすが宿の犬である。お客さんだとわかっているのか穏やかな顔付きで近づいきて、出迎えてくれた。頭を撫でてやる。
顔を上げると木造二階建ての、いかにも島の情緒を感じる、風通しの良さそうな古い造りの家があった。右手に網戸のはめられた玄関があり、そこ以外の1階正面は、大きな掃き出し窓になっていて、開け放たれ、こちらも網戸がはめられている。
ここに来る前に宿のオーナーの西さんから携帯に連絡があり、「今、買い出しに牟岐まで来てるので、留守にしています。先に島に渡って部屋に荷物をおろしてくださいね。」と言われていた。見ず知らずの人の家に勝手に上がり込む事に少し戸惑いを覚えたけれど、潮風の吹き抜ける島に住む人たちは、人との関係も風通しが良いのだろう。
入ってすぐの所にシュノーケルがたくさんぶら下がっていた。廊下の脇に白い大きなサーフボードが置いてある。左手に入ると、表から見た大きな掃き出し窓に面した広い部屋があった。
部屋に入り腰を下ろした。
古民家に似た趣の黒い柱と土壁。
時間がゆっくり流れ出した様な落ち着いた気持ちになった。
開け放たれた大きな窓から、潮の香りとともに心地よい風が入って来る。海の方から聞こえてくる、寄せては返す波の音。時折、風鈴が鳴った。
ところどころに、籐や木でできた東南アジアの民芸品の様な小物が置かれていて、それらが、古びた家の風合いと合っていて心地よい。
隣の部屋との境に掛けられている、のれんが、和風だがモダンな感じも醸し出している。
宿のオーナーの西さんは、けっこうオシャレな人かもしれないな、とおもった。
荷物をおいて、島の散策にでかけた。しばらくして帰ってみると西さんが戻っていた。
日焼けしていて、痩せている人だ。髪はロマンスグレーのロン毛、若い頃は、いろんな海に出掛けてサーフィンをしたそうだ。今もサーフィンは続けられている。やわらかな笑顔がナイスなサーファーさんだ。部屋にある小物は、各地の海を訪れた時に集められたものかもしれない。これから、知り合いとサーフィンの練習に30分程海にでる、という。青年がやってきたて、2人で出かけて行った。夕食まで、時間があるので再び散策に出掛けた。燃える様な夕陽に染まった島と夕空を見てもどると、部屋は和紙の照明のやわらかな光に満たされ、西さんが台所で調理をしていた。しばらくすると、さっきの青年がやって来て人なつこい笑顔であいさつしてくれた。やんちゃな感じも垣間見えるけれど、根はまじめそうな人だ。
西さんがコンポにCDを入れ、スピーカーから、ゆったりとしたジャズが流れ出した。3人での夕食が始まった。
青年の名前は、佐々木敦生さんという。京都から、今年の4月に島に移住して来て、帆布を素材にしたオリジナルのかばん作りをしているそうだ。「出羽島帆布工房」というロゴの入ったかばんを見せてもらった。海や島の風情を感じる独特のデザインがユニークでおもしろかった。佐々木さんは、西さんの事を「師匠」と呼んでいる。西さんは、10年程前島に移り住んだそうだ。サーフィンをしながら、スキューバでの水中の護岸工事の仕事で生計を立ててきたが、今年7月からゲストハウスを始められた。西さんは、家の内装や外壁の改修もぜんぶ自分でやったそうだ。つまり、西さんは、佐々木さんにとって、サーフィンの師匠のみならず、島に移住して来て生活をはじめた事の師匠でもあり、「出羽島帆布工房」として自宅を改修する上でも師匠なのだ。
西さんも佐々木さんのことを、「あっちゃん」と呼び、かわいがっているようだ。
かばん作りの事も、親身になって佐々木さんの相談にのっている。
かばんのデザインはこうした方が良いとか、マークをつくろうとか、佐々木さんと二人して、”あーした方が良い、こーしたほうが良い”と、とても楽しそうに話し合っている。
西さんと二人きりになったとき、佐々木さんや最近できた仲間の事をいろいろ聞かせてもらった。話の途中で、ふいに「寂しく、なくなった・・・。」と微笑みながら、ポツリと内心をもらされた事があった。誰もが家族の様なこの島で、以前は寂しかったのかな、と少し不思議に思えたが、よく考えてみれば、みんな漁師の家に生まれ、島で育った人ばかりだ。都会に出て行く人は多いが、外からやって来たのは、西さんぐらいだったのだろう。どんなに仲良くしていても、わかり合えない部分があったのかもしれない。それに西さんは、いっしょに島に来た奥さんと離婚している。詳しい事はわからないが、島に残るか、出て行くかで二人の意見が食い違ったらしい。西さんは、島に残る事を選んだ。西さんはこれまで、どんな時もサーフィンを楽しみ、海のそばにいたのだろう。ずっと、一番好きなものから離れなかった人なんだな、と思った。やわらかな笑顔がその事を物語っている様だった。
夕食を終え、コーヒーを頂いた。西さんの手料理は、どれもちゃんと手を掛けられた、優しい味がした。

(出羽島ゲストハウス:一泊二食付き4500円、お遍路さんは、お接待価格で2000円になります。TEL090-7574-7879)

佐々木敦生さんの出羽島帆布工房のことが載った徳島新聞の記事はこちら。

写真:出羽島にて撮影
[PR]
by tortoiseth | 2011-11-01 14:40 | | Comments(4)

遍路で出会った人(四国歩き遍路その五)

b0194880_1154914.jpg



b0194880_11534056.jpg



b0194880_11535067.jpg



b0194880_11532829.jpg


この日は、宿でたまたま知り合った20代(たぶん)の女の子と道中、しばらくの間いっしょになった。
彼女に、「体調はどう?」と聞くと「左が鬼門なんです。」と言う。体の左側がいつも調子を崩すらしい。納経所で、「そこの般若心経の扇子ください。」といって買い物をしている所もみかけた。今時の女の子にしては珍しいタイプだ。
話してみると、意外にしっかりしていて好感の持てるキャラだ。
色が白く痩せている。足が遅いので、とてもゆっくりだが、杖を使って1歩1歩、確実に歩をすすめている。
なぜか、その表情の奥にいつも微笑みをたたえている様な、どこか達観したところがある。
彼女は、たまに交通機関も使っている様だ。
もしかしたら何か病気を抱えているのかな、と思った。
たしか四十番札所からまわっていると言っていたので、そろそろ結願も近い。
ひたすら歩いているうちに、心のいろんなわだかまりが綺麗に洗われたのかもしれない。
彼女の表情をみてると、そんな風に思えた。
しばらく話して分かれた。
その日の夕刻、二十二番札所に着いた。宿に向かってブラブラ歩いていると、民宿の送迎用の車らしき、白いワンボックスカーが目の前を走り去った。車の窓から、満面の笑みで、こっちに両手をふっている人がいる。彼女だった。「かわいらしいな。」と思った。こっちも手を振った。
赤い曼珠沙華の花が夕陽に映えて美しかった。
道の先の山茶花(さざんか)という宿に向かって歩き出した。

[PR]
by tortoiseth | 2011-10-22 13:13 | | Comments(0)

山の宿(四国歩き遍路その四)+展覧会情報

b0194880_911261.jpg


b0194880_910547.jpg


b0194880_910465.jpg


b0194880_9103599.jpg


遍路1日目の夜は、大きな温泉の敷地内にテントを張らせてもった。
テント泊と言うと、星でも眺めながら、優雅に自然を満喫出来るかと思ったが、アマい考えだった。
案内された場所は温泉に併設するシャッターの降りた喫茶店の軒下で、横をみると少し離れた所に土木作業用の重機や、ブロックが置いてある。前は駐車場だ。だが、お遍路中は、不平不満を言ってはいけない。すべて、修行だとおもい、平静にしていなければならない。テントの中は、快適だったが、遠くで若い男の声が聞こえたり、野犬がうろついてたり、チョット身の危険を感じた。
2日目は、善根宿と呼ばれるお遍路さんのための無料宿泊施設に泊まった。
宿泊施設といっても、畳敷き四畳半程の掘建て小屋の様な建物だ。電線の「ジリジリ」という様な音がずっと聞こえていた。そこで、高知に住んでいて、地元にある三六番札所から歩き始めて、遍路をしている岡林くんと出会った。彼は、お遍路2周目で、1回目は自転車でまわったそうだ。そして、今回は歩きで遍路をしている。次の日の準備のためにザックを整理してパッキングする術など、さすがに手慣れたものだ。彼は、ずっとこういった無料施設を利用しているらしい。夏場などは、公共の水道を使って素っ裸で、水浴びもしたそうだ。
彼は、16キロにもなる荷物をいつも担いでいるという。ふつう、歩きの遍路は、下着1まいボールペン1本でも気にするほど荷物の軽量化に苦心する。しかし、彼は、テントや寝袋のみならず、ふつう歩き遍路は持たないサンダルやガスコンロまで装備している。まさに完全装備だ。
「そんなに担いでキツくない?」と聞くと「数日で慣れる。」という。
たくましい人である。
いろいろ、お互いの事を話せて楽しい夜だった。
そんな感じで2日間の夜を過ごしたが、3日目は、打って変わってこの風格のある宿である。(1枚目の写真)
住友産業の保養所なので、部屋はたいへんキレイだ。
食事も、いろどりが美しく、なかなかのものだった。食堂に、前首相の菅直人さんの色紙が飾ってあった。彼もお遍路をしているらしいが、当然こういう所をえらんで宿泊しているのだろう。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

山本祐司さんの個展「トコトコ美人」展にいった

千駄ヶ谷にあるギャラリーエフで山本祐司さんの個展が今月28日まで開かれている。女の人の上半身を描いた絵がほとんどだ。「私は泣きません」「どうしたの」「あした話します 」などのタイトルが表している様に女心を描いた絵で統一されている。
あえて、テーマをしぼったのだろう。それでも一目で山本さんの絵だとわかる。色彩もとても美しい。プロのイラストレーターとしての力量を感じた。
ギャラリーを訪れた人は、震災復興の500円募金をしたら山本さんが似顔絵を描いてくれる。サラサラとみるみるうちに似顔絵が山本さんのあたたかいスタイルに仕上がる。(山本さんの在廊時間は、コチラのブログをみてください。)

[PR]
by tortoiseth | 2011-10-21 10:28 | | Comments(12)

札所の空気感(四国歩き遍路その参)

b0194880_1184041.jpg


b0194880_1194770.jpg


b0194880_1193980.jpg


宿の話
17番札所井戸寺前のおんやど松本屋さんは、とても良い宿だった。
古い建物だが中は改装され、隅々まで気配りの行き届いたとても清潔感のある宿だ。
女将さんの人柄もよく、親身になって世話をしてくれた。
洗濯をして頂いたり、素泊まりなのに朝食に、おにぎりを作って頂いた。
とてもおいしかった。
[PR]
by tortoiseth | 2011-10-15 11:24 | | Comments(2)

道のお地蔵さん(四国歩き遍路その弐)

(画像拡大できます)
b0194880_1027370.jpg

青いラクダの器がカワイイ。


b0194880_10273368.jpg

こんな竹林の入り混じった森の景色が、たびたび見られた。空海さんが、疾風の中、道を切り開くイメージが浮かんだ。


b0194880_10274581.jpg

遍路道を歩いていると、ときどきお地蔵さんに出会う。
風雨に耐えた味わい深いたたずまいと、てらいのない穏やかな表情にいやされる。
こんな絵が描けたらな、とおもった。

[PR]
by tortoiseth | 2011-10-13 11:09 | | Comments(4)

始まりの朝(四国歩き遍路)

新宿から、直通の夜行バス(海部観光バス6000円~)で、徳島駅前に到着。徳島駅からJR高徳線で、板東駅下車。朝陽の中、プラットホーム脇に咲いた花々が美しい。

b0194880_1545078.jpg

遠ざかる高徳線列車


b0194880_155742.jpg


b0194880_1514309.jpg



b0194880_15332131.jpg

しばらく歩いて角を曲がると、前方に1番札所、霊山寺(りょうぜんじ)がみえた。
白いネコが出迎えてくれた。


b0194880_15463634.jpg

霊山寺で、必要なものを一揃え買い、すっかりお遍路さんスタイルになって歩き出す。
寺の納経所のおばさんの「いままでの、あなたの人生は、無駄やない。いままでがあるから、いまのあなたがあるんや。これからの遍路道を楽しみなさいよ。」という言葉に気持ちが軽くなる。



b0194880_1671777.jpg

愛染院、五百羅漢像がある。八十八霊場には入っていないが、それ以外にも奥の院と呼ばれる寺が遍路道にはたくさんある。


b0194880_16124499.jpg


b0194880_16141797.jpg

この日は、一番札所から、愛知県から来たOL二人組と知り合う。同じ会社のバスケットボール部の仲間だそうだ。二人ともスポーツマンらしい、さっぱりとした人柄だ。会社の休みを利用して、3泊4日でお遍路に来たそうだ。この二人とは、この先いろんな所で偶然出会った。食べ物屋に入る度、偶然出会うので、お互い「笑える〜!」「笑えるよね〜!」みたいな感じで、いつも明るくあいさつを交わした。
徳島人は、お遍路さんにとってもあったかい。道ですれ違う人も「気いつけて。」と声をかけてくれる。そして、たまに拝まれる。”チョットそれはヤメてください。”と言いたくなるが・・・。お遍路さんの、お世話をする事を、「おせったい」という。この日は、ジュース3本と、きれいな布で手作りされた賽銭入れを、頂いた。昼食に立ち寄った定食屋で、「500円で、おまかせでええ?」と言われ、魚に肉じゃが、みそ汁にゴハンと漬け物、最後にコーヒーとバナナまでつけてもらった。あたたかい言葉もかけて頂いた。ここの人たちには、まったく気負いのない心の余裕を感じた。


今回の旅は、7日間で、23番札所まで、150キロあまり歩きました。その後、足をのばし車が一台も走ってない島、出羽島にわたりました。とても風情のある、きれいな島でした。また、その記事も投稿しようと思います。
つづく・・・。

[PR]
by tortoiseth | 2011-10-11 17:33 | | Comments(4)


あたりまえだと思ってる事、でもなんか変。イラストレーター平澤貴也のブログ


by tortoiseth

プロフィールを見る
画像一覧

S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31

ホームページ

hirasawatakaya drawing site

イラストレーションファイルweb


お気に入りブログ(エキサイト以外)
・・・・・・・・・・・・・
山のおもむき
藤原新也さんのブログ

フォロー中のブログ

イラストレーター河本徹朗...
女性誌、web、広告 |...
櫻井 砂冬美 / Sak...
トコトコブログ
奥 勝實オフィシャルサイト

タグ

カテゴリ

全体
社会
自然
動物
はしやすめ
日々のこと
気になったもの

もの

イラスト
イラスト(らくがき)
未分類

最新のコメント

y15424さん どうも..
by tortoiseth at 01:17
よかった、よかった。
by y15424 at 14:02
y15424さん 知らせ..
by tortoiseth at 13:29
これ、当ブログにも書き込..
by y15424 at 15:30
tokotokoyuj..
by tortoiseth at 02:20
tokotokoyuj..
by tortoiseth at 02:17
庭はいいですね、だれにも..
by tokotokoyuji at 15:56
いい話ですね、心のきれい..
by tokotokoyuji at 15:54
tokotokoyuj..
by tortoiseth at 03:21
かわいい絵ですね。気持ち..
by tokotokoyuji at 11:28

記事ランキング

以前の記事

2017年 10月
2017年 09月
2017年 08月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月

最新のトラックバック

ライフログ

検索

その他のジャンル

ブログパーツ

最新の記事

絵本せいさくちゅうです
at 2017-10-14 11:38
絵本をつくっています。
at 2017-10-09 03:47
あさやってくるお客さん
at 2017-09-26 14:47
小説新潮 白石一文著「ひとり..
at 2017-09-08 05:50
小説すばる 阿刀田さん連載小..
at 2017-08-28 15:39

ファン

ブログジャンル

日々の出来事
絵日記・イラスト

画像一覧