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続・冬のはじまり

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by tortoiseth | 2011-11-30 23:48 | 日々のこと | Comments(2)

冬のはじまり

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by tortoiseth | 2011-11-30 21:12 | 日々のこと | Comments(2)

コスモスの香り

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近所に露天の無人販売所がある。昼下がりに通りかかるとバケツに入れられて色とりどりのコスモスが十数本一束百円で売られていた。眼の前にある畑の一画にコスモスが陽を浴びて群生しているのが見えた。元気良く空に向かって茎を伸ばし、風にゆれている。朝方、その花を刈ったのだろう。
部屋に持ち帰って飾ると、とても良く香った。
翌日の朝、目覚めて部屋をあけるとコスモスの甘い香りで満たされていた。
何かの香りに似ている。
”そうか、チョコレートだ。”とおもった。
そんな折り、雑誌を見ていると”チョコレートコスモス”と呼ばれる、チョコレートの香りがするコスモスがあると書いてあった。
花心までチョコレート色したコスモスが載っていた。うちのとは違うが、なんだか、あるべくしてあるものを見つけた気がして”ああ、やっぱり”と思った。
コスモスは、それからも部屋の片隅で香り続けた。
何週間か過ぎ、コスモスはドライハーブの様に、からからにしおれてきた。
それでも、素朴な美しさとぬくもりを感じた。そして、その様な状態になっても、朝、目覚めると、やはり甘い香りで部屋を満たしているのである。

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露地で育ったコスモスは、店で売っている様なハウスで育った花や、鉢物、水栽培されている花とは素性が違う。
風雨に晒され、晴れた日はたっぷり陽を浴びて、肥沃な大地の力をいっぱいに充たしている。それを刈って、間もない内に花瓶に生けたのだ。
よりいっそう力強く香っても不思議はない。
さらに数日後、うなだれ茎は硬く乾いたが、それでもなおコスモスは、わずかな香りを放ち続けた。
弱ったとはいえ、香り続ける花をゴミ箱に投げ入れるのは、あまりに忍びない気がした。
しおれた花を手に、外に出た。
そして、そっと庭の土に返してやった。


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by tortoiseth | 2011-11-27 19:51 | 日々のこと | Comments(6)

ブータン国王とTPP

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先日、ブータン国王が訪日した。ブータンでは、GDP(国内総生産)ならぬGNH(国民総幸福量)と言う考え方を提唱し、国勢調査での「あなたは幸せですか」という質問に96.7%の国民が幸福と回答したそうだ。
国王訪日と時をおなじくして巷では、TPPが話題だ。経済成長に陰りが見えて来たアメリカが必死になって押し進めている。
GDP(国内総生産)を見るとアメリカが1位、日本は3位。そしてブータンは162位。
それぞれの国の内状を考えると、とても象徴的なものを感じる。
TPPだとかASEAN+6だとか各国が自国の利益を巡って、画策しているが、必ずしも経済成長=幸福感とはならない。毎日嫌と言う程、官僚や政治家、企業の愚さを見せつけられているけれども、日本もブータンの様な知恵のある社会に成熟できるのかな。


ちなみにブータンの国旗はこんな感じ

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うろこの一つ一つまで描かれていて、とても細かい。
竜って架空の生き物なのに日本や中国、西洋だけじゃなく、東南アジアにもあるんだね。ふしぎだ。


写真:宵の口の西新宿

TPPについての内田樹さんのブログ。ナルホドと思いました。
グローバリストを信じるな
ガラパゴス化の症状・・・
こちらのサルでもわかるTPPは、ショッキングな内容ですが、最悪の事態を想定しているので・・・でもありうる事です。
中野剛志さんのTPP解説
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by tortoiseth | 2011-11-20 20:36 | 社会 | Comments(7)

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by tortoiseth | 2011-11-19 20:57 | イラスト | Comments(0)

茜色に染まる

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写真:一枚目奥高尾風景、二枚目所沢風景
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by tortoiseth | 2011-11-18 12:29 | 自然 | Comments(2)

秋空の下(四国歩き遍路小終結)

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日和佐浦市の大浜海岸(かんたんに言うと、四国の右下あたり)



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1枚目の写真の、白いホテルが建っている崖の上に祀られている波切(なみきり)不動明王。荒波を切って、海を行く船を海難から救ってくれるそうだ。
昔の人の世界観は、とても豊だったんだな、と思う。
今の世情が、どこか空虚で根っこがないのは、こういった世界観を切り捨ててしまっているからだろう。



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たまたま出会った日和佐祭り



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出羽島ゲストハウスの西さんが、”ラーメンと漬け物が美味い”と薦めてくれた店がある。牟岐港に着いて、さっそく寄ってみる事にした。
「石川うどん」
白地に黒い筆文字で書かれた大きな看板が、木造二階建ての一階のひさしの上に掲げられている。
店の宣伝らしきものは、その簡素な看板だけだ。いっさいの装飾もなく品書きすらない。その質素な佇まいが、かえって港町の風情をそそった。
引き戸を開けると店の中は、午後のやわらかい陽に包まれていた。奥の台所から、かっぽう着を着た鬼瓦の様な顔立ちをしたおばちゃんがでて来た。髪はモジャモジャとしたパーマがかかっている。
「まあ、お遍路さんかい。歩きで、まわっとるの?」「ええ。」
奥の席にいた柔和な感じの、ほっそりとしたお爺さんに向かって「お遍路さんやて!」とおばちゃんが話しかけた。「ほう。」と感心した様にお爺さんが答えた。「えらいね〜。」とおばちゃんが言った。西さんの事を話すと「元気だったかい?ゲストハウスはうまくいってるのかい?」と聞かれた。
元気なことや、明日やあさっても泊まり客が来る事を話すと、とても嬉しそうに「そうなのかい。」と言って微笑んだ。
ラーメンはとてもおいしかった。地元の新鮮な魚介を使っているスープは、あっさりしているが、コクがある。漬け物を食べると、深い旨味が口の中にひろがった。ぬか漬けだろう。チェーン店などで出される漬け物の薄っぺらな味とは、まったく異なる味わいだ。
ラーメンをすすっていると、少し離れた席に座っていた日に焼けた漁師らしきおじさんが、突然「知っとるか?お大師さんは偉いんやで。」と声をかけてきた。「あの時代にひとりで、お経をとりに中国に渡って、それから人のために鎌ひとつで遍路道を切り開きなさったんや。」「へー、スゴいですね。」
「あのなあ、人間は正直に生きなアカンで。なんか盗んだろうとか、おもとったら、同じ心根の悪い人間が寄ってきよる。正直に生きとったら、ええ人間と出会うんや。ほら、河原の石でも大きい石は大きい石、中くらいの石は中くらいの石、ちっちゃい石はちっちゃい石であつまっとるやろ。人も同じ種類の人間どうし集まることになっとるんよ。だから、いつもこころは秋晴れやないといかんよ。」奥に居たお爺さんも“その通り”という様に少し微笑んでいる。「まあ、まあ、なに柄にもなく説教しとるん。」おばちゃんがおじさんの席に水をもって来た。「説教ちゃうで。自分が経験した事をいっとるんよ。」
「もの盗んだろうとは思いませんけど、いつも秋晴れいうのは難しいです。」と言うと
「そりゃ、人間やから曇ったり晴れたりする日もあるやろけどな。ところで、あんた結婚はしとるん?」「いいえ。」
「美人を選んだら、アカンで。ヴィトンこうてくれ、シャネルこうてくれ言うて、大変やからな。」「そうですね。美人は我慢しませんもんね。」「ちやほやされてきてるから、我慢でけへんのや。うちの奴みたいに、カボチャみたいな顔しとるのがちょうどええ。よお世話して、つくしてくれるで。あのなあ、たいがい眼えだけで見て判断したことは、まちごうとる。心の眼で見なアカン。心眼ちゅうやつやな。」
しばらくして食事を終え、おばちゃんに、とてもおいしかった事をつげて、店の戸を開けた。お爺さんとおばちゃんが「気いつけて。」と笑顔であいさつしてくれた。おじさんに「それじゃあ。」とあいさつすると、「うん」という感じにうなずいて見送ってくれた。
 
遍路をしてる時は、足が、ひどく痛かったり、疲れていたり、のどが乾いたり、いろいろな事あるが、それでも、ひたすら歩き続ける。よっぽどでないかぎり雨が降ろうが、風が吹こうがひたすら前に進むしかない。そうして歩いていると、いかにふだん不平不満をもらしているかに気づかされる。不平などもらしてないと思っていたが、例えるなら、「雨が降って来た。」という一言のなかにも”こんなときに”とか“うっとおしいな”などの思いが裏にあったりする。
遍路道をひたすら歩いているうちに子供の頃の様な邪心のない気持ちになっている事に気づく。不平不満にとらわれていた気持ちが解放され四国の自然が体に入って来る。
八十八カ所すべてまわったら、人が変わるかもしれないな、と思った。
今回まわったのは、距離にすると150キロあまり、全行程1116キロの7分の1程度だ。当然、そういった境地に至るには修行が足りない。
帰宅して二三日もすると、不平不満を含んだ言葉がポツリポツリと口をついて出てくる。ただ、以前と違うのはそれを意識している事だ。
「あっ!また不平不満だ。」と思う。
そして、あのおじさんの言葉を思い出す。
「いつも、こころは秋晴れやないといかんよ。」

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by tortoiseth | 2011-11-10 16:57 | | Comments(2)

島情緒(四国歩き遍路番外編)

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心地よい波音と風がはいってくる出羽島ゲストハウス



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部屋のところどころの小物や内装が洒落ている



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「車が一台も走っていない島です。お遍路さん、食事接待、一泊二食二千円。出羽島ゲストハウス。」
一番札所でもらった紙にそう記されていた。
ちょっと、足を延ばして島の風情に浸りにいこうと思った。
出羽島は、四国の東南部にある牟岐(むぎ)港から、沖合4キロ程の所にある小さな島だ。住人のほとんどが漁師さんとその家族である。1時間もあれば、歩いて1周できてしまう。13:30発の連絡船に乗って15分程で島に着いた。快晴である。波の照り返しが眩しい。ゲストハウスまでの道を連絡船の船員に聞いた。日焼けした、素朴な感じのいかにも島育ちといった感じの青年だ。船の発着場は、せまい入り口から島に入り込んだ湾の中にあり、他にも、たくさんの漁船が停泊している。湾に沿ってしばらく歩いていると、さっきの青年が自転車で後ろから、追いついて来た。「さっきは、どうも」とあいさつすると、「あそこですから」とゆるやかな坂の上を指差した。そして、自転車を立ちこぎして、坂の上まで登りきると、青空の下の、白壁の家の横に立ち「ここでーす!」と遠くから大きなジェスチャーで教えてくれた。「ありがとう!」と返事を返した。
坂を登ると、白い犬が待っていた。シャンティーである。(シャンティーとはヒンズー語で”平和”を意味する。)さすが宿の犬である。お客さんだとわかっているのか穏やかな顔付きで近づいきて、出迎えてくれた。頭を撫でてやる。
顔を上げると木造二階建ての、いかにも島の情緒を感じる、風通しの良さそうな古い造りの家があった。右手に網戸のはめられた玄関があり、そこ以外の1階正面は、大きな掃き出し窓になっていて、開け放たれ、こちらも網戸がはめられている。
ここに来る前に宿のオーナーの西さんから携帯に連絡があり、「今、買い出しに牟岐まで来てるので、留守にしています。先に島に渡って部屋に荷物をおろしてくださいね。」と言われていた。見ず知らずの人の家に勝手に上がり込む事に少し戸惑いを覚えたけれど、潮風の吹き抜ける島に住む人たちは、人との関係も風通しが良いのだろう。
入ってすぐの所にシュノーケルがたくさんぶら下がっていた。廊下の脇に白い大きなサーフボードが置いてある。左手に入ると、表から見た大きな掃き出し窓に面した広い部屋があった。
部屋に入り腰を下ろした。
古民家に似た趣の黒い柱と土壁。
時間がゆっくり流れ出した様な落ち着いた気持ちになった。
開け放たれた大きな窓から、潮の香りとともに心地よい風が入って来る。海の方から聞こえてくる、寄せては返す波の音。時折、風鈴が鳴った。
ところどころに、籐や木でできた東南アジアの民芸品の様な小物が置かれていて、それらが、古びた家の風合いと合っていて心地よい。
隣の部屋との境に掛けられている、のれんが、和風だがモダンな感じも醸し出している。
宿のオーナーの西さんは、けっこうオシャレな人かもしれないな、とおもった。
荷物をおいて、島の散策にでかけた。しばらくして帰ってみると西さんが戻っていた。
日焼けしていて、痩せている人だ。髪はロマンスグレーのロン毛、若い頃は、いろんな海に出掛けてサーフィンをしたそうだ。今もサーフィンは続けられている。やわらかな笑顔がナイスなサーファーさんだ。部屋にある小物は、各地の海を訪れた時に集められたものかもしれない。これから、知り合いとサーフィンの練習に30分程海にでる、という。青年がやってきたて、2人で出かけて行った。夕食まで、時間があるので再び散策に出掛けた。燃える様な夕陽に染まった島と夕空を見てもどると、部屋は和紙の照明のやわらかな光に満たされ、西さんが台所で調理をしていた。しばらくすると、さっきの青年がやって来て人なつこい笑顔であいさつしてくれた。やんちゃな感じも垣間見えるけれど、根はまじめそうな人だ。
西さんがコンポにCDを入れ、スピーカーから、ゆったりとしたジャズが流れ出した。3人での夕食が始まった。
青年の名前は、佐々木敦生さんという。京都から、今年の4月に島に移住して来て、帆布を素材にしたオリジナルのかばん作りをしているそうだ。「出羽島帆布工房」というロゴの入ったかばんを見せてもらった。海や島の風情を感じる独特のデザインがユニークでおもしろかった。佐々木さんは、西さんの事を「師匠」と呼んでいる。西さんは、10年程前島に移り住んだそうだ。サーフィンをしながら、スキューバでの水中の護岸工事の仕事で生計を立ててきたが、今年7月からゲストハウスを始められた。西さんは、家の内装や外壁の改修もぜんぶ自分でやったそうだ。つまり、西さんは、佐々木さんにとって、サーフィンの師匠のみならず、島に移住して来て生活をはじめた事の師匠でもあり、「出羽島帆布工房」として自宅を改修する上でも師匠なのだ。
西さんも佐々木さんのことを、「あっちゃん」と呼び、かわいがっているようだ。
かばん作りの事も、親身になって佐々木さんの相談にのっている。
かばんのデザインはこうした方が良いとか、マークをつくろうとか、佐々木さんと二人して、”あーした方が良い、こーしたほうが良い”と、とても楽しそうに話し合っている。
西さんと二人きりになったとき、佐々木さんや最近できた仲間の事をいろいろ聞かせてもらった。話の途中で、ふいに「寂しく、なくなった・・・。」と微笑みながら、ポツリと内心をもらされた事があった。誰もが家族の様なこの島で、以前は寂しかったのかな、と少し不思議に思えたが、よく考えてみれば、みんな漁師の家に生まれ、島で育った人ばかりだ。都会に出て行く人は多いが、外からやって来たのは、西さんぐらいだったのだろう。どんなに仲良くしていても、わかり合えない部分があったのかもしれない。それに西さんは、いっしょに島に来た奥さんと離婚している。詳しい事はわからないが、島に残るか、出て行くかで二人の意見が食い違ったらしい。西さんは、島に残る事を選んだ。西さんはこれまで、どんな時もサーフィンを楽しみ、海のそばにいたのだろう。ずっと、一番好きなものから離れなかった人なんだな、と思った。やわらかな笑顔がその事を物語っている様だった。
夕食を終え、コーヒーを頂いた。西さんの手料理は、どれもちゃんと手を掛けられた、優しい味がした。

(出羽島ゲストハウス:一泊二食付き4500円、お遍路さんは、お接待価格で2000円になります。TEL090-7574-7879)

佐々木敦生さんの出羽島帆布工房のことが載った徳島新聞の記事はこちら。

写真:出羽島にて撮影
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by tortoiseth | 2011-11-01 14:40 | | Comments(4)


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