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遍路で出会った人(四国歩き遍路その五)

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この日は、宿でたまたま知り合った20代(たぶん)の女の子と道中、しばらくの間いっしょになった。
彼女に、「体調はどう?」と聞くと「左が鬼門なんです。」と言う。体の左側がいつも調子を崩すらしい。納経所で、「そこの般若心経の扇子ください。」といって買い物をしている所もみかけた。今時の女の子にしては珍しいタイプだ。
話してみると、意外にしっかりしていて好感の持てるキャラだ。
色が白く痩せている。足が遅いので、とてもゆっくりだが、杖を使って1歩1歩、確実に歩をすすめている。
なぜか、その表情の奥にいつも微笑みをたたえている様な、どこか達観したところがある。
彼女は、たまに交通機関も使っている様だ。
もしかしたら何か病気を抱えているのかな、と思った。
たしか四十番札所からまわっていると言っていたので、そろそろ結願も近い。
ひたすら歩いているうちに、心のいろんなわだかまりが綺麗に洗われたのかもしれない。
彼女の表情をみてると、そんな風に思えた。
しばらく話して分かれた。
その日の夕刻、二十二番札所に着いた。宿に向かってブラブラ歩いていると、民宿の送迎用の車らしき、白いワンボックスカーが目の前を走り去った。車の窓から、満面の笑みで、こっちに両手をふっている人がいる。彼女だった。「かわいらしいな。」と思った。こっちも手を振った。
赤い曼珠沙華の花が夕陽に映えて美しかった。
道の先の山茶花(さざんか)という宿に向かって歩き出した。

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by tortoiseth | 2011-10-22 13:13 | | Comments(0)

山の宿(四国歩き遍路その四)+展覧会情報

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遍路1日目の夜は、大きな温泉の敷地内にテントを張らせてもった。
テント泊と言うと、星でも眺めながら、優雅に自然を満喫出来るかと思ったが、アマい考えだった。
案内された場所は温泉に併設するシャッターの降りた喫茶店の軒下で、横をみると少し離れた所に土木作業用の重機や、ブロックが置いてある。前は駐車場だ。だが、お遍路中は、不平不満を言ってはいけない。すべて、修行だとおもい、平静にしていなければならない。テントの中は、快適だったが、遠くで若い男の声が聞こえたり、野犬がうろついてたり、チョット身の危険を感じた。
2日目は、善根宿と呼ばれるお遍路さんのための無料宿泊施設に泊まった。
宿泊施設といっても、畳敷き四畳半程の掘建て小屋の様な建物だ。電線の「ジリジリ」という様な音がずっと聞こえていた。そこで、高知に住んでいて、地元にある三六番札所から歩き始めて、遍路をしている岡林くんと出会った。彼は、お遍路2周目で、1回目は自転車でまわったそうだ。そして、今回は歩きで遍路をしている。次の日の準備のためにザックを整理してパッキングする術など、さすがに手慣れたものだ。彼は、ずっとこういった無料施設を利用しているらしい。夏場などは、公共の水道を使って素っ裸で、水浴びもしたそうだ。
彼は、16キロにもなる荷物をいつも担いでいるという。ふつう、歩きの遍路は、下着1まいボールペン1本でも気にするほど荷物の軽量化に苦心する。しかし、彼は、テントや寝袋のみならず、ふつう歩き遍路は持たないサンダルやガスコンロまで装備している。まさに完全装備だ。
「そんなに担いでキツくない?」と聞くと「数日で慣れる。」という。
たくましい人である。
いろいろ、お互いの事を話せて楽しい夜だった。
そんな感じで2日間の夜を過ごしたが、3日目は、打って変わってこの風格のある宿である。(1枚目の写真)
住友産業の保養所なので、部屋はたいへんキレイだ。
食事も、いろどりが美しく、なかなかのものだった。食堂に、前首相の菅直人さんの色紙が飾ってあった。彼もお遍路をしているらしいが、当然こういう所をえらんで宿泊しているのだろう。


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山本祐司さんの個展「トコトコ美人」展にいった

千駄ヶ谷にあるギャラリーエフで山本祐司さんの個展が今月28日まで開かれている。女の人の上半身を描いた絵がほとんどだ。「私は泣きません」「どうしたの」「あした話します 」などのタイトルが表している様に女心を描いた絵で統一されている。
あえて、テーマをしぼったのだろう。それでも一目で山本さんの絵だとわかる。色彩もとても美しい。プロのイラストレーターとしての力量を感じた。
ギャラリーを訪れた人は、震災復興の500円募金をしたら山本さんが似顔絵を描いてくれる。サラサラとみるみるうちに似顔絵が山本さんのあたたかいスタイルに仕上がる。(山本さんの在廊時間は、コチラのブログをみてください。)

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by tortoiseth | 2011-10-21 10:28 | | Comments(12)

札所の空気感(四国歩き遍路その参)

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宿の話
17番札所井戸寺前のおんやど松本屋さんは、とても良い宿だった。
古い建物だが中は改装され、隅々まで気配りの行き届いたとても清潔感のある宿だ。
女将さんの人柄もよく、親身になって世話をしてくれた。
洗濯をして頂いたり、素泊まりなのに朝食に、おにぎりを作って頂いた。
とてもおいしかった。
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by tortoiseth | 2011-10-15 11:24 | | Comments(2)

道のお地蔵さん(四国歩き遍路その弐)

(画像拡大できます)
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青いラクダの器がカワイイ。


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こんな竹林の入り混じった森の景色が、たびたび見られた。空海さんが、疾風の中、道を切り開くイメージが浮かんだ。


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遍路道を歩いていると、ときどきお地蔵さんに出会う。
風雨に耐えた味わい深いたたずまいと、てらいのない穏やかな表情にいやされる。
こんな絵が描けたらな、とおもった。

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by tortoiseth | 2011-10-13 11:09 | | Comments(4)

始まりの朝(四国歩き遍路)

新宿から、直通の夜行バス(海部観光バス6000円~)で、徳島駅前に到着。徳島駅からJR高徳線で、板東駅下車。朝陽の中、プラットホーム脇に咲いた花々が美しい。

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遠ざかる高徳線列車


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しばらく歩いて角を曲がると、前方に1番札所、霊山寺(りょうぜんじ)がみえた。
白いネコが出迎えてくれた。


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霊山寺で、必要なものを一揃え買い、すっかりお遍路さんスタイルになって歩き出す。
寺の納経所のおばさんの「いままでの、あなたの人生は、無駄やない。いままでがあるから、いまのあなたがあるんや。これからの遍路道を楽しみなさいよ。」という言葉に気持ちが軽くなる。



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愛染院、五百羅漢像がある。八十八霊場には入っていないが、それ以外にも奥の院と呼ばれる寺が遍路道にはたくさんある。


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この日は、一番札所から、愛知県から来たOL二人組と知り合う。同じ会社のバスケットボール部の仲間だそうだ。二人ともスポーツマンらしい、さっぱりとした人柄だ。会社の休みを利用して、3泊4日でお遍路に来たそうだ。この二人とは、この先いろんな所で偶然出会った。食べ物屋に入る度、偶然出会うので、お互い「笑える〜!」「笑えるよね〜!」みたいな感じで、いつも明るくあいさつを交わした。
徳島人は、お遍路さんにとってもあったかい。道ですれ違う人も「気いつけて。」と声をかけてくれる。そして、たまに拝まれる。”チョットそれはヤメてください。”と言いたくなるが・・・。お遍路さんの、お世話をする事を、「おせったい」という。この日は、ジュース3本と、きれいな布で手作りされた賽銭入れを、頂いた。昼食に立ち寄った定食屋で、「500円で、おまかせでええ?」と言われ、魚に肉じゃが、みそ汁にゴハンと漬け物、最後にコーヒーとバナナまでつけてもらった。あたたかい言葉もかけて頂いた。ここの人たちには、まったく気負いのない心の余裕を感じた。


今回の旅は、7日間で、23番札所まで、150キロあまり歩きました。その後、足をのばし車が一台も走ってない島、出羽島にわたりました。とても風情のある、きれいな島でした。また、その記事も投稿しようと思います。
つづく・・・。

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by tortoiseth | 2011-10-11 17:33 | | Comments(4)

illustration break-ie no hikali sasie

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雑誌「家の光」に掲載された森絵都さんのエッセイの挿絵です。
少し昭和の雰囲気が感じられる絵にしようとおもいまた。
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by tortoiseth | 2011-10-11 00:49 | イラスト | Comments(0)


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